URジャニヲタ

かっこよくて可愛いから手に負えないアイドルを右往左往しながら摂取してる鳥好きなジャニヲタのブログ

肩の荷が下りた横尾渉でもなんでもない私

2016年2月某日
何週間か前のプレバトにおいて生け花の先生であるカーリーが発した「降格」の二文字が胃に重くのし掛かっていた

私は横尾渉でも横尾渉の身内でもましてや藤ヶ谷太輔でもないのにほんとに降格したらどうしようと密かにビクビクとしていたのだ*1

横尾渉がプレバトにて俳句の才能を開花させ、いつの間にやら特待生となって雛壇の一段上からゲストなキスマイメンバーを見守る様になってなかなかの月日が過ぎていた
しかしながら特待生になってからと言うもの俳句の成績はは奮わず、かと言ってなっちゃん*2からはあの毒舌も飛び出しもしないが当然昇段も無し
我が儘な視聴者である私は、成績は奮わないまでもきちんと先生に評価されてる横尾渉にホッとするもその一方ではツイートする手を止めてリアルに呟いていた


物足りねぇ


そんな物足りなさは横尾渉の俳句そのものに対してでもあったりする

1回目*3、2回目*4ともに2位ながらとても鮮やかな描写にストーリー性溢れる場面展開
あのなっちゃんに直す所なんか何もないと言わしめた俳句に視聴者は感嘆した

2回目の夏帽子ではほんとに横尾さんが作ったんかーいと疑いたくなるほどの鮮やかさ
ヒマワリも夏帽子も夜行列車もキラキラと輝いて見えた
言葉選びと言葉並べが大大大の苦手で多くの人*5を混乱に陥れることには定評のある横尾さんが、あのひまわり畑の写真から夜行列車を想像し、たったの17音を駆使してあんな素敵なストーリーを作り出したなんて
そう思うと感動もひとしおでハンカチは濡れた

ところが3回目の出演で何やら風向きが変わってきた
なお、この日は記念すべき俳句1位獲得の日
もっと言えば、あの芥川賞作家を押さえての1位だ
問題(では無いんだけど)の俳句はこちら





秋の夜の 酒に肴は 選らばざる




なっちゃんの言葉を借りなくても出てくる言葉は「ザ・ありきたり」ではなかろうか

2位の芥川賞作家の句を見てみよう
あの棚田の風景*6から重厚なワーグナーを連想した発想力は面白いなっちゃんも誉めてたし、ストーリーに厚みのある句になってたと思う

ワーグナー 聞こえてくるよ 秋の田に

中7音のありきたりな言葉選びによって2位の甘んじることとなったがやはり発想力は素敵だと思う
余談だが、横尾さんの引き出しにはワーグナーは入ってないと断言する
さて、そんな2位のワーグナー羽田を押さえての1位ってすごいな!先の2句のこともあるしこれは期待できるぞっとソワソワしたところにドーンと出されたのが先に紹介したあれだ

ちなみにこの日唯一の才能アリ
俳句なんぞ嗜んだことのない凡人の私には、実り豊かな棚田とその向こうに見える日本海の冷たい海、もーう日本酒のCMしか思い浮かばない!
ごめんなさい
そう言う訳でこれを1位に出されたときになんだかありきたりなイメージの描写力の低い句に感じてしまった
横尾渉の持ち味とも言える描写力を感じられない、どこで誰が酒を飲んでるんかとかわからんくないかこれって、と凡人の私には思うのだけどその点には一切触れない先生
なっちゃんいわく、助詞の選び方が巧みで句のニュアンスをとても良いものにしてる手直しはいらない句だそう
これ助詞選びを間違えたら月並みだし使い方か違うって凡人の句になってたのかー!と思うとそんなギリギリの所をギリギリとも思わんで(気づかないで?)歩いてるのがまったく横尾さんらしい
やはし私は凡人だった
ごめんよ横尾渉


凡人の感覚で申し訳ないとは思うが、そう感じてしまったものは仕方ない
横尾渉の俳句が物足りない
この収録に挑むにあたり俳句に関する本も読んだそうだから、きっといろいろ助詞のお勉強もいろんなタブーとか勉強もしてそんでもって3回目だし外せないぜとか考えすぎて、前2回時みたいなのびのびした感じが薄くなってないかなぁなんて思ってここに初めて物足りなさを覚えた


次いで4回目の俳句査定は特待生の昇格試験
3回目が長くなったからサクっと行きたいんだけど本当はこの回、たまちゃんにも触れたい!触れたいけど仕方ないからまたの機会にします
今度こそサクっといきます
この日の横尾さんは初めて特待生として昇格試験を受けることになっていた


京都南禅寺の紅葉の写真を見ての一句



紅葉散る 京都は冷たき 雨の中


これを見た私の感想は「あんまり面白くない」
紅葉に散るて、京都て、ありきたりではないか?しかもなんか寒そうだし、ポストカードなんかーい!って思ったものの、なっちゃんからは絶賛の嵐
置くべきところに置くべき言葉をしっかり置いていてそれによって誰が見ても同じ映像が誰の頭にも映しだされる、描写力がしっかりとある証拠だと言う
いつも巧みに誉めてくれてありがとうなっちゃん
凡人の私には解らないこの句の素晴らしさを先生が丁寧に解説してくれたお陰で気持ちは少し持ち直した

査定結果は現状維持
えーー?
えーーー??
こ、こんなに誉めてくれたのに、なっちゃん嘘でしょ?!
って表向きでは残念!!無念!!ってなってたけど分かる
これは凡人の私でも分かるよなっちゃん!!
ザ・無難
なんつーか、横尾渉の割りには大人しいと言うかクールぶってると言うか……凡人の感想で言わせて貰えば読んでる人の個性がないってことだよねぇなっちゃん

ひとつひとつ丁寧に選んで置いて、助詞も気を付けてってのが分かるんだ
分かるんだけどね、やっぱりこうもう少し遊びが、自由な発想が欲しいなぁと思ってしまった凡人の私を許してくれ横尾渉

今回は東国原英夫氏の句が面白すぎた




年は明けて1月、過去に俳句査定で最下位を叩きだし、なっちゃんにズタボロにされた俺634*7こと北山宏光との競演の日だ
思えば北山氏のプレバト出演を皮切りにキスマイメンバーや多グループメンバーも次々に送り込まれている
もはやこの番組で生き残るには、問題作で会場を沸かせ下位をさ迷うか、先生を唸らせる才能アリ作品を繰り出すしかないのだが、初出演時から才能アリと才能ナシのギャップで会場を沸かせ、他のメンバーも出したろかと思われるようなきっかけを作ったのは北山宏光

横尾渉はプレバト初出演前には北山氏と食事に行きアドバイスを貰っていたらしい
そんな北山宏光との競演
お互いに負けられない戦いがそこにあった

今回のお題は地獄谷温泉にて湯につかる猿の写真
横尾渉、2016年始めの一句がこちら




湯につかり 人も猿も 佳き元旦




北山氏いわく、こねくり回りしてる一句
初見では凡人の私からしたら可もなく不可もなくな一句に思えた
しかし、先生もおっしゃる通りあのお猿が温泉に浸かってるあの風景で「元旦」しかも「佳き」なんて言葉のチョイスは良いんではなかろうか
先に出た句と同じく猿が湯に浸かってるなんてそのままでありきたりだと思うがここで佳き元旦が効いている、ありきたりからこの句を底上げしてくれている
1月1日の朝から湯につかることはあまり想像につかないのだがめでたいので良いことにしておこうではないかと思わせられた

でもやっぱり横尾渉の味が欲しい
佳き元旦だけじゃ物足りないんだよ渉
しかも添削結果が余計な言葉を入れないって今さらじゃないか横尾渉

そして査定結果は現状維持
だよねぇ
そうだよねぇなっちゃん
北山氏もガッツポーズ取るよ




そんなこんなで、ここまで溜まりに溜まった物足りなさと昇格できない焦りで私は横尾渉でもないのに胃を痛めつつ、緊張の面持ちで2月25日のプレバトを迎えた

今回も北山氏との競演と言うことで、前回の放送でも度々見受けられた北横芸*8も見所のひとつ
のっけからの北横芸を有り難く頂戴しつつも実は内心ハラハラしていて
この時点ではむしろ、北山氏がスタジオにいる分、私なんかより横尾渉の方が数倍プレバトを楽しんでるのではなかろうかと思うほどに手に汗握っていた

今回、北山氏の俳句は才能アリとはならなかったものの3位
ひゅるりらのフレーズを横尾渉や東国原氏やなっちゃんにいじられるもまずまずの順位
前回の査定において、人はちゃんと成長するんだねぇとなっちゃんを驚かせた北山宏光は4回目の俳句査定もきちんと点数をUPさせ成長を見せむける
更にリアクションがいちいち面白いんだよ北山宏光、さすが


まずこの日のお題は菜の花列車の写真
菜の花と列車とホームと女の子
この写真に何を思い詠うのかだ

いよいよ特待生、東国原英夫横尾渉の昇格を賭けた査定の番に
横尾渉には3回目の査定だ

まず東国原氏から査定が始まったとこに違和を感じ思い返してみると、梅沢氏と特待生査定を受けたとき昇格を果たした梅沢氏が後に披露したはず
ならば今回は横尾渉の句もしかして昇格いけるのではないか、そんな期待で胸いっぱいになりつつも、もしもの時の為に平静を装いテレビの前に鎮座していた
東国原氏の俳句査定結果は現状維持
なっちゃんいわく、東国原氏独特の面白みが無い、おきに来るなと

わかるよ!
わかるよなっちゃんんんん
物足りないんだよね?!

こうしてようやく横尾渉の句に辿り着くのだが、もはや私は息も絶え絶えの状態
東国原氏でさえもおきに来たこのお題でよもや横尾渉までもおきに来るようなことはしてくれるなよ!と私と私の中のなっちゃんがユニゾンした

東国原氏の俳句の解説の半分くらいは頭に入らなかったものの続いて披露された横尾渉の句はこちら


春愁の 言わで別れし 日の記憶


なにこれれれれれれ?!
何だかパッと見「難しくってわかんないっす」@北山宏光
なんだけど、それがよいのではないだろうか
凡人であり古典助詞も現代助詞も苦手マンな私には何となく見目も響きもカッコイイ句に見えて、おそらくなっちゃんから見たら助詞の使い方も春愁の意味も動詞の活用もきっと間違ってなくて横尾渉の伝えたい意味の形を取っているのだと思う

そのために読み込んで来た季語辞典に俳句の作り方初級編に上級編など5,6冊ではないか
ほんとに勉強してるな横尾渉

難しい細かい解説はなっちゃんに任せるとして、あの菜の花列車の風景から明るい未来への展望ではなく、愁いを秘めた記憶の句を思い起こす横尾渉の感受性
あの何となく物悲しい記憶をいま春が来てまた思い出してセンチメンタルになってる感じがすごくよく伝わる
横尾渉の描写力って感情の面にも働きかけてくるんだって思ったらとても怖い


ここまで、積み重ねてた来た物足りなさなんか吹っ飛んだ!!
大満足の一句
まさに、声に出して読みたい日本語
横尾渉にThank Youじゃん!


査定結果はもちろんの昇格
4級昇格おめでとうございます!


なっちゃんがこの句には映像を加え動きをつけると尚よしとしてくれたものの、よく勉強している、きちんと勉強してる句は見ると分かる、若い人が努力を積み重ねるってカッコ良くて頼もしい、なんて嬉しい言葉をたくさん貰った

そんな言葉並べられたら、横尾渉じゃないけど嬉しいわ!とてつもなく
さっきまでの胃痛なんてない、完治だ
2回目だけど、横尾渉にThank Youじゃん!
昨年7月に初めて俳句を披露してから約半年目覚ましい進化を目の当たりにし娯楽以上の何かを得たような気すらしている
しかもそれを見せてくれたのは我らが横尾渉
ありがとう
今の私に物足りなさなんて微塵もない





こうして横尾渉でもないのに胃を痛めた日々は一旦の収束を見た




ちなみに、このブログはこの話を書きたいが為に始めたのでこの先どうしたものかと思案中
なんだけど明日またスペシャルがあるらしくて胃痛再発の予感

*1:たいぴーが横尾さんのお仕事状況を知ってるかどうかについては実は怪しいと思っているのは、あの人はとにかく"目の前の横尾渉が好きなだけ"だと思うから

*2:俳句の査定をしてるれる夏井先生。通称なっちゃん

*3:踏み切りと湘南の海の写真を見ての一句、サングラス 外して対す 青い海

*4:ヒマワリ畑の写真を見ての一句、夏帽子 夜行列車の 網棚に

*5:藤ヶ谷太輔除く

*6:風に揺れる豊作の棚田と日本海の風景

*7:以前の俳句査定で北山氏が詠んだ問題作、高めから 紫陽花覗く 俺634ムサシ

*8:主に自分のことは棚にあげお互いに強く当たったり、お互いの悪い結果を喜ぶ芸風